享保年間(1716年〜1736年)というから江戸時代も半ばの頃。豊後国に住む猟師の豊介夫婦が、一人娘の加代と仲良く暮らしていた。豊介夫婦にとって加代は掛け替えのない宝物でだった。身贔屓(みひいき)分を差し引いても、娘の加代は頭はいいし顔も整った美形だった。しかし一つだけ悩みがあった。加代の皮膚が黒すぎることだった。嫁入を前にして親の心配は尽きない夫婦は、そそり立つ岸壁の上に祀ってある薬師如来に朝晩願をかけた。そんなある日のこと、いつものように如来さまの前に跪(ひざまず)いていると、突然目の前を大きな鹿が足を引き摺りながら横切った。その時に鹿が温泉で傷を癒しているのを見つけ、そして岩の奥の壁から湧出している温泉を発見した。これが壁湯温泉のはじまりと伝えられ、また壁からお湯が湧いていたことから壁湯と呼ばれるようになった。温泉の泉質は単純泉。源泉温度は39℃。
壁湯温泉の宿一覧
33.204976,131.169376










